株式会社 岩谷堂タンス製作所

〒023-1131 岩手県奥州市江刺愛宕字海老島63-1 TEL:0197-35-6016
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岩谷堂箪笥の誕生に関わる老舗

創業は江戸時代中期、天明2年(1783)。岩谷堂箪笥を開発した三品茂左衛門の流れを引き、13代続けて箪笥の作製に携わってきました。伝統を生かした民芸家具の位置づけを守りながらも、モダンなデザインを取り入れ、ガラスを使ったカップボードなど、現代の生活にマッチする岩谷堂箪笥を得意とします。

オリジナルデザイン岩谷堂箪笥の祖、そして三品家について

記録で確認できる岩谷堂箪笥の始まりは、江戸時代中期の天明3年(1783)に岩谷堂の領主である岩城村将の命により、三品茂左衛門が開発したとされています。
三品茂左衛門の流れを引く三品家は、その後も連綿と岩谷堂箪笥製作に携わり、今日に至るまで受け継がれております。三品家の歴史を知る手がかりとして、岩手県立図書館に収蔵されている「岩城家臣由緒書」の中に、「三品喜太郎勝次指出三品家由来書」という資料があります。宝暦8年(1758)に三品喜太郎勝次という人物が記したもので、曾祖父の代より、代々岩城家の細工方として仕えていることがわかります。資料には書かれておりませんが、年代から推測すると、三品茂左衛門は三品喜太郎勝次の子供の代と思われます。
このように、岩谷堂箪笥の発生から現代に至るまで、三品家は岩谷堂箪笥の重要な役割を果たしていることがわかります。

しかし時代に流されることなく、伝統の技術を守っていくことこそが発展の道と確信し、苦しい時代を乗り切りました。昭和40年代初めに東京のデパートでの展示会を契機として、首都圏を中心とする都市生活者の需要を開拓しました。
昭和57年には厳しい審査を受け、通商産業大臣認定の伝統的工芸品の指定を受けることができました。
そして現代では伝統を生かしながら、今の生活にマッチした岩谷堂箪笥を生産、永い伝統に培われた民芸家具として高い評価を受けております。最近ではマンション住まいの方や外国の方にもご用命いただいております。
三品家の現在の社長は12代目。13代目は現在、伝統の岩谷堂箪笥を継承しつつも、新しい時代に向けての商品開発を研究しています。